変わらぬ心意気とおもてなし

薮伊豆の歴史
薮伊豆由来記が伝えるところによると、『江戸時代天保(1830年~1843年)の初め、江戸でそばを業とした「伊豆本」は京橋の地で既に繁盛しておりました。』ということでございます。
その伊豆本が明治15年(1882年)に神田やぶそばの暖簾に包含されることとなり、藪本家の堀田定次郎が藪と伊豆本の伊豆をとり「藪伊豆」として、藪のれん直系の分店となりました。
以来、江戸町人文化であるそばを今に伝え、江戸から伝わるそば職人の技を受け継いでおります。
おそばについて
江戸の頃、シンプルながらも洗練された美味しさを求めて江戸の人々は好んでそばを食べたといわれております。
江戸の人々が愛した「 そば 」という文化を昔と変わらぬ形で今に伝え、伝統を重んじながら決して「そば本来の姿」を変えず、日本伝統の食文化をこれからも薮伊豆は守り続けてゆきたいと考えております。
毎朝毎夕2回、店先の石挽き小屋でつくられる自家製粉を二八で打ち、挽きたてならではの香りを大切にした甘み豊かなそばをどうぞ情緒漂う空間でごゆっくりとお楽しみ下さい。
そば粉
そば粉は香り豊かで味わい深い良質な玄そばを使用しております。毎日朝と夕方に2回挽くそば粉は、その日のうちに打ってご提供しております。
石臼
蟻巣(ありす)石と呼ばれる、粗挽きで気泡を多く含み、熱を吸収する特徴を持つ石臼を使用しております。粉やけを防ぐため、少しずつ回してそば粉の甘皮まで引き込み、そばに香りと甘味を加えます。
手打ち
そばは職人が手ごねをしております。
その際に最も重要な水回しと呼ばれる江戸から
伝えられてきた技術を受け継いでおります。

出汁素材

出汁へのこだわり
出汁には、サバ節とカツオ節を6種類、独自の配合にて出汁を作り上げます。
毎朝大釜にて湯を沸かせ、カツオ・サバ節を入れて丁寧にあくを取る。
それを繰り返しこしたものが当店の出汁となります。
「出汁は大きく取れ」という昔からの言い伝えを忠実に、
釜で踊るサバ節やカツオ節が、良い風味と味わいをもたらします。
  • 出汁工程①
  • 出汁工程②
  • 出汁工程③